最近リストラの話をよく聞くけどうちの会社は大丈夫かな・・・
リストラ候補ってどう選ばれるの?
自分がリストラ候補にならないか心配、、
近年、大手会社での大量リストラや、コロナによる事業縮小の雇い止めなど、大きな問題になっています
- 自分の会社がリストラを行うのでは?
- 自分自身がその対象になってしまうのでは?
と不安になるのも当然です。こちらの記事では
- リストラの現状
- リストラ候補に選ばれないためには?
- 事前の準備
について、解説していきます。
リストラ対策として今から出来る事を紹介していきますのでぜひご覧ください
解説の流れ
リストラは実際増えている
- 終身雇用の崩壊
リストラ候補に選ばれるやってはいけない3つの事
- 勤怠不良が多い
- 業務実績をアピールしていない
- 上司と良い関係を築けていない
リストラが始まる前にやっておくべき事
- 解雇と退職勧奨の違いを知る
- 退職勧奨された場合の対応方法を考える
いつでも転職出来る力があなたの人生を守る
順番に解説していきますね
リストラは実際増えている
リストラって言うけどうちの会社はまだ大丈夫だろう
コロナ渦で会社の売上が落ちてそうでリストラが心配
「自分の会社は大丈夫」と思っている方、「売上が落ちていて心配」と思っている方、どちらの方もまずは実際の事実を見てみましょう。
2020-21年版:大企業のリストラ一覧(報道・発表ベース)
ホンダ:早期退職に2,000人以上が応募
アステラス製薬:早期退職募集で450名削減
オリエンタルランド:45歳以上を対象とした早期退職募集
パナソニック:退職金4,000万上乗せでの大規模リストラ
東京スポーツ:全体の3分の1の100人を削減
JT(日本たばこ産業):1,000人規模の希望退職募集
NHK:50歳以上早期退職で管理職3割削減集
オリンパス:カメラ事業譲渡からの950人削減
JTB:衝撃の6,500人削減&年収3割減
KNT-CT HD(近畿日本ツーリスト):7,000人の3分の1を削減
青山商事:400人の希望退職募集を発表
セガサミーHD:650人の希望退職募集を発表
エイベックス:音楽事業で100人の早期退職募集を発表
LIXIL:1,200人の希望退職を募集
三菱重工業:トヨタ系に従業員の出向受け入れを打診
日立金属:グループの1割にあたる3,200人を削減
全日本空輸(ANA):早期退職募集、年収3割減報道
コカ・コーラBJH:2年連続の大規模リストラ
東芝:子会社での770名リストラ
三菱自動車:拡大戦略の不振により600名の人員削減
武田薬品工業:30歳以上を対象とした希望退職募集
レオパレス21:業績悪化により1,000人の早期退職募集を検討
三菱航空機:従業員を半数に削減
三井住友FG:本部人員の3割を削減
三菱UFJ銀行:従業員の2割にあたる8,000人を削減
名前を聞いたことがある大手企業だけ抜粋してもこれだけ行われています
また上場企業全体の数字を見ると2020年の早期・希望退職者募集の数字は以下になります
- 1万8000人以上
- 93社(2019年の2.6倍増)
(参考:東京商工リサーチ:2020年上場企業の早期・希望退職93社 リーマンショック以降で09年に次ぐ高水準)
こちらの数字は2009年のリーマンショックに次ぐ高水準の数値となります
また大手企業名を見ると必ずしもコロナ渦で売上が落ちた会社だけではない事が分かります
終身雇用の崩壊
「日本の終身雇用は崩壊した」とニュースで見たことがあると思います
2019年に経済界のリーダーである経団連の中西宏明会長は
「企業が終身雇用を続けていくのは難しい」と言及しています
その後、トヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用の維持は難しい」と発言した事が非常に大きなニュースになりました。主な要因としては
- 日本経済の低迷期
- 少子高齢化の影響
- IT・デジタル技術の発展やビジネスモデルの変化
など、企業努力だけでは避けられない要因がある事も事実です。したがって、
「リストラは今後も増加していく可能性が高い」と考え、あなたは備えるべきです。
「リストラ候補に選ばれないようにするためにどうすればよいか?」を次の章で解説いたします。
リストラ候補に選ばれるやってはいけない3つの事
会社がリストラを行うときには無差別に行うことは決してありません
実際に大手ファミリーマートで2020年に行われた早期退職制度は一見、社員の自由意志を尊重した希望制に見えますが、極秘のリストラマニュアルには社員を4つのグループに選別されてリストラの優先順位がつけられていました
リストラ候補に選ばれない事が非常に大事です
こちらの章では「リストラ候補に選ばれるやってはいけない事」と「その対策」について解説していきます。
リストラ候補に選ばれるやってはいけない事3選
- 勤怠不良が多い
- 業務実績をアピールしていない
- 上司と良い関係を築けていない
勤怠不良が多い
最もやってはいけない事、それが勤怠不良が多い事です
遅刻や早退、私用外出、欠勤などがそちらにあたります
勤怠不良は以下の点において非常にやり玉にあげられやすいのです
- 過去の記録がしっかり残されており、指摘しやすい
- 周囲にも認識されており、誰しもが悪いイメージを持っている
あなたの能力が人より優れていようと、上記を覆すことはできません
会社によっては「遅刻の回数で賞与を一律減額する」と言う制度もあるくらいです
対策:勤怠不良をおさえよう
今日から勤怠不良をおさえましょう
もし、どうしても起こりうる場合は必ず事前連絡を徹底しましょう
病気や家庭の事情等、何かしらの理由で継続的に起こりうる場合は必ず上長に相談して理解をしてもらってください
もし、既に多く勤怠不良しているなと感じた場合は
来期は体調不良以外の遅刻、欠勤を0にするよう努めます
と面談等で目標宣言しましょう
それで結果が出れば上長からの評価も変わってくるはずです
業務実績をアピールしない
会社からのあなたの評価は「業務実績」で大きく決まります
どれくらいの仕事をしたのか、どれくらい会社に貢献しているか、になります
ではどのタイミングで会社にそれが伝わるのでしょうか?
それは上長との面談時しかありません。
毎日上長と一緒に仕事しているからきっと評価されているだろう
勤務時間中は真面目に働いているから評価はいいはず
そう思っている方は非常に危険です
上司はあなただけを見ている訳でもなく、勤務中に真面目に働くのは当たり前だからです。
対策: 業務実績を必要なタイミングで十分にアピールしよう
大事なのは業務実績を必要なタイミングで十分にアピールする事です
前期は営業で〇〇件の仕事をとることが出来ました。これは部内で〇位の成績です
○○をする、と言う事を目標にしていましたが達成する事が出来ました
- 具体的な数字を使ってアピールする
- 明確な目標があり、それがどれくらい達成できているかアピールする
を使うとより効果的にアピールする事が出来ます
上司と良い関係を築けていない
「誰をリストラ候補にするのか」と選定を行う際に、上長の意見は反映される可能性が高いです
2人のうちどちらをリストラするか?と決める必要がある場合も最終的には上司との関係値で選択されるでしょう
でも上司に気に入られるように、ゴマすりをするのは嫌だな
無駄な飲み会とか行きたくないし…
そう思っている方、安心してください
「ゴマすり」や「無駄な飲み会への参加」はしなくて良いです
対策:安心して仕事を任せられる部下になろう
①「ほう、れん、そう」の徹底
まずは仕事の基本「ほう(報告)、れん(連絡)、そう(相談)」をしっかりする事です
- 報告:主に業務の指示に対して、進捗や結果の情報を共有する
- 連絡:迅速かつ、正確に情報を伝達する
- 相談:困ったことや自身で判断できない際にアドバイスや指示をもらう、承認してもらう
特に「相談」は非常に効果的です
人は「頼られている」と感じると自然と相手に対して好感する生き物です
また「相談」がないと「こういう風に進めて欲しかったのに」と言うすれ違いが起こる可能性があります
「ほうれんそう」をしっかり行えば、「安心して仕事を任せられる部下」と言う評価になります
②仕事の依頼は出来るだけ前向きに、ただし無理はしない
上司の仕事の依頼は前向きに手をあげましょう
上司は仕事を頼みやすい部下は大変ありがたい存在です
ただし無理はする必要ありません。忙しい場合は
〇〇の件で急ぎの仕事があり、申し訳ありませんが対応が難しいです。
と、出来ない時は出来ないと、しっかり答えて良いんです
それでも信頼は獲得できます
リストラ候補に選ばれるやってはいけない事3選に注意!
・勤怠不良が多い
・業務実績をアピールしていない
・上司と良い関係を築けていない
リストラが始まる前にやっておくべき事
いよいよ会社内でリストラの動きがあった時、「今からリストラ候補に選ばれれないようにする」のでは遅いでしょう
「自分がその対象になっているかもしれない」と言う前提でやるべきことについて解説いたします
- 解雇と退職勧奨の違いを知る
- 退職勧奨された場合の対応方法を考える
解雇と退職勧奨の違いを知る
解雇と退職勧奨には大きな違いがある点を解説いたします
まず解雇には解雇規制と言うものがあり雇用主が労働者を自由に解雇することを制限する法的規則です
解雇は「客観的かつ合理的な理由が必要」であり、そう簡単には行うことは出来ません。
解雇には主に3つがあります。
普通解雇
労働者側に理由がある解雇です
能力不足、業務命令違反などの正当な解雇理由がある事が必要です
また単に「能力不足」と言う事では解雇は出来ず、会社側が十分な指導した上で改善の見込みがないと言える場合等、ハードルはかなり高く簡単には解雇出来ません
懲戒解雇
労働者側に理由がある解雇②です
下記のような特別な事情がなければこれを行うことはできないと言えます
- 業務上の地位を利用した犯罪行為をした場合
- 会社の名誉を著しく害する重大な犯罪行為
- 経歴の重大な詐称
- 長期間の無断欠勤
- 重大なセクシャル・ハラスメント、パワー・ハラスメント
- 懲戒処分を受けても同様の行為を繰り返す
整理解雇
会社側に理由がある解雇です
傾いた事業を立て直すことを理由に行う人員整理等が該当します
リストラとはこちらの事を指すことが多いです
ただし、以下の要件がそろっていないと整理解雇は違法になる可能性があります
- 人員削減が必要であること(経営上の必要性)
- 解雇以外の経費削減手段をすでに講じたこと(解雇回避努力)
- 解雇の対象者が合理的基準で選ばれていること(被解雇者選定の合理性)
- 対象者や組合に十分説明し、協議したこと(手続きの相当性)
上記の通り、3つの解雇には明確な違いがあります。もしあなたが解雇の対象になった場合はどの解雇なのかをしっかり確認しましょう。それにより対応方法が変わってきます。
またどの解雇もそう簡単には行うことは出来ません
もし実際に解雇されようとした場合は弁護士等に相談するのが良いでしょう。
退職勧奨 (肩たたき)
一方で退職勧奨(通称:肩たたき)はあくまで
社員の合意があって労働契約終了となるものです
労働法による規制はなく自由に行われているのが実情です
よってほとんどの場合、最初は退職勧奨から始まると思っておいてよいでしょう
次の章では 退職勧奨された場合の対応方法について解説いたします
退職勧奨された場合の対応方法を考える
退職勧奨の話を直接聞かされた時に、その場でとっさの判断するのは非常に難しいです。
また後悔する選択をする可能性があります
事前に対応方法を頭の中で決めておくのがベストです
会社を辞めても良い場合の対応方法
もしも会社を辞めても良いと考えているのであれば、退職の条件を聞いてみましょう
- 退職金の上積み
- 数ヶ月分の賃金保障
- 再就職先のあっせん
- 離職票の退職理由(会社都合かどうか)
- 退職日
- ボーナスの支給基準
- 残りの年次有給休暇の買取り
- 企業年金・社内預金がある場合の取扱い
うやむやにされて泣き寝入りにならないようしっかり確認し、書面化するなどして形に残しましょう
会社を辞めたくない場合の対応方法
対応方法は「断り続ける事」です
退職勧奨はあくまであなたに退職を勧めているだけで、強制では決してありません
もし強要すると違法になります
弱気になって同意してしまったり、反対に腹を立てて辞めると宣言したりする事がないよう決意を固めておきましょう
解雇と肩たたきは全く別物なんですね!
肩たたきは断り続けれる事が出来る点も覚えておきましょう!
いつでも転職出来る力があなたの人生を守る
解雇や退職勧奨で会社を辞めた方や会社に残った方、どちらの人でも大事な点があります。それは
あなたの人生はあなた自身で守る事しか出来ないのです
会社はあなたの人生を保証してくれる訳ではありません
いざとなったら整理解雇の選択をとりますし、会社がつぶれる可能性も多いにあります
それに巻き込まれてあなたの人生が不幸にならないようにするためには
いつでも転職出来る力(辞められる力)が求めれます
転職エージェントから適切なアドバイスを受け、ちゃんと自分のスキルに合った職場を選べば年収がアップする可能性も非常に高いです
いつでも転職出来る力をつけておき、会社に何が起きても大丈夫なようにしておきましょう!
自分はスキルがないから転職なんて上手くいかない気がする
そう思っている方はぜひ下記の記事をご覧ください
必ずあなたの強みを見つけれます
まとめ:絶対にやってはいけない3つの事とリストラ対策
リストラは実際増えている
- コロナの影響だけではなく、終身雇用と言う考え自体が崩壊し始めている
- リストラは今後も増加していく可能性が高いと考え、あなたは備えるべき
「リストラ候補に選ばれるやってはいけない3つの事」と「その対策」
- 勤怠不良が多い
- 記録として残り、誰しも悪いイメージがあるため最もやってはいけない事
- 事前連絡の徹底、何かしらの理由で継続的に起こりうる場合は必ず相談する事
- 業務実績をアピールしていない
- 業務実績は面談時にしっかりアピール出来ていないと評価されない
- 具体的な数字や明確な目標を掲げる等して効果的にアピールする
- 上司と良い関係を築けていない
- リストラ候補の選定で上長との関係性は重要
- 「ほう、れん、そう」をしっかり行い、安心して仕事を任せられる部下になる
リストラが始まる前にやっておくべき事
- 解雇と退職勧奨の違いを知る
- 解雇(リストラを含む)には解雇規制がありそう簡単には出来ない
- 退職勧奨は退職を促すだけで強制力はない
- 退職勧奨された場合の対応方法を考える
- 会社を「辞めるのかor残るのか」を事前に考えておき、冷静に対応しよう
いつでも転職出来る力があなたの人生を守る
- あなたの人生はあなた自身で守る事しか出来ない
- いつでも転職出来る力をつけよう
いかがでしたでしょうか?
私自身もリストラは怖いとは思いますが、転職を経験して「自分でなんとかする事が出来る」と言う自信が付きました。もしそういう自信がまだ持てていない、と言う方は転職エージェントに相談してみる事をお勧め致します。